①こんにちはー朴先生! 韓国語は書けるようになってきましたが…イントネーションや発音が苦手で少し変な言葉になってしまいます!どうすればいいですか?
②안녕하세요!発音について教えて下さい。 例えば英単語だと、どの位置にアクセントを置くか、というルールがありますが、韓国語にもそういったものはあるのでしょうか?
発音練習をする時に分からなくなることがあります。 ぜひ教えて下さい。よろしくお願いします。
発音、ネイティブっぽいアクセントやイントネーション、読み方についてよく聞かれます。すぐにネイティブっぽく話すのは難しいですが、発音を練習する際はコツがあります。今回は韓国語の発音のコツ、アクセントとイントネーションのルールを音声付きで分かりやすく解説いたします。
韓国語の発音練習、コツは?
日本語を大学で専攻し、長年勉強してきた私はどのようにすればネイティブっぽい日本語が話せるかを研究してきました。
しかし、効率的な発音の覚え方、読み方を先生から教えてもらったり、気づくことができず、ひたすら日本語を聞くことに専念していました。
毎日、日本のドラマを1本ずつ観ていたこともそんな理由からでした。
イントネーションやアクセント、発音はネイティブじゃない限り、やっぱりある程度限界もありますし、長年の時間と努力が必要です。私のようにむやみやたらに聴くだけだとなかなか伸びないものです。
ネイティブっぽく韓国語で話したい!コツがあります。私が授業中にいつも強調しているところです。
イントネーションとは?
まず、辞書ではこのように説明しています。
言葉を話すときの、声の上がり下がり。抑揚。たとえば文末を少しあげて言うと、疑問の調子になる。
言葉を話すとき、文章を読む時の抑揚を英語でイントネーション(intonation)と言います。
「行くんです?」は疑問文、「行くんです」は肯定文と文章の意味が大きく変わるポイントです。
アクセントとイントネーションの違い
ネイティブの皆さんは気づいていないかもしれませんが、日本語は単語レベルでアクセントがあります。
韓国語発音のコツ①:単語にはアクセントがない
韓国の国立国語院の説明でこのようなところを見つけました。
일본어, 영어 등은 단어마다 강세가 달라서 잘못 주면 의미가 달라져 버리는 경우가 허다하다. 한국어는 단어별 강세가 없기 때문에 인터네이션이 중요하다.
(日本語、英語などは単語ごとにアクセントが異なり、間違えると変な意味になる場合がある。韓国語は単語別のアクセントがないため、イントネーションに注意が必要である。)
日本語は、あめ(雨)とあめ(飴)、じょし(女子)とじょし(助詞)など、単語でアクセントが存在します。
単語レベルでアクセントが存在するのは外国人としては非常にややこしいところです。
一方、韓国語はアクセントや声調が他言語に比べるとほぼ存在しないため、文章全体を読む時の高低(イントネーション)だけ注意すればネイティブっぽく読めるということです。
そのため、基本的なイントネーションのコツだけ覚えておけば、標準語(ソウル語)をある程度、ネイティブっぽく駆使することができます。
文章を読む時の高低(イントネーション)とは?コツは何でしょうか?
韓国語発音のコツ②:尻上がりのイントネーション
韓国語は全体的に落ち着いた形で一定のトーン(イントネーション)で読むのがネイティブっぽい発音であり、正しい読み方です。
中国語のように単語ごとに声調が存在したり、日本語のように同音異義語をアクセントで区別するのと違って割と簡単だと言えます。
しかし、インターネットやユーチューブなどでは、低高低高、3番目、5番目が上がるなど、分かりづらく説明していますが、実際個人差も多いので細かく法則を覚えるのはあまりよくないです。
韓国語のイントネーションのルール、コツは何でしょうか?ポイントは、「尻上がりのイントネーション」です。
標準語(ソウル語)の場合、基本的に語節と言われる言葉の固まりの最後を上げるのがコツです。
韓国語の標準語は言葉の尻を上げるだけでも大分ネイティブっぽく聞こえる特徴があります。
方言が強い地方の人が標準語を身につけるために「言葉の尻を上げること」は常識になっていて、お笑い番組などでもよくネタとして使われています。
どこを上げる?
例えば、「저는 서울에 사는 일본 사람이에요(私はソウルに住む日本人です)」だと、저는 / 서울에 사는 / 일본 사람이에요と大きく3つの語節(言葉の固まり)に分けることができ、語尾に軽くアクセントを入れる(語尾を上げる)ことです。(最後の요は平叙文なので上げない)
②各言葉の語尾をクイッと上げる
③激音、濃音、摩擦音(ㅅㅎ)はアクセントが高め
このポイントを常に意識して声に出して読む練習を続けてください。
各言葉の語尾を上げることをあまり意識しても不自然なイントネーションになりますので、全体的に同じトーンで、所々語尾を上げることを意識して読んでください^^
例文で韓国語のイントネーションを練習
単語・文法はもちろん、イントネーションの練習も必ず例文とともに覚えてください。
実際、できちゃった韓国語アプリで収録されている音声です。私を含め、でき韓オンライン講師が録音した生の声です。
例文①
- 저는 한국 친구가 있어요(私は韓国人の友達がいます)
アクセントのポイントは는、가
例文②
- 경기가 좋아서 많이 바빴었어요(景気がよくてとても忙しかったです)
アクセントのポイントは서、많
例文③
- 공부하면 할수록 한국어는 어려워요(韓国語は勉強すればするほど難しいです)
アクセントのポイントは록、한(摩擦音)が強めなので는が上がらない。
まとめ
いかがでしょうか^^
今回は、【韓国語 発音のコツ】アクセントとイントネーションのルールと正しい読み方を例文を交えて解説いたしました。
発音練習、長年の時間と努力は必要ですが、今回のコツ、ポイントを是非意識して練習してくださいね^^
この記事のまとめ
- 韓国語の発音コツ①:単語にはアクセントや声調がほぼなく、落ち着いている
- 韓国語の発音コツ②:文章では言葉の固まりの最後を上げる「尻上がりのイントネーション」
- 韓国人の発音をなるべく沢山聞いて正しい発音とイントネーションを身につけよう
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